第二種電気工事士(筆記・技能試験)【合格への勉強方法】

技能(実技)試験対策2017年

技能試験の練習を始める前に、覚えておいて欲しい事があります。

 

  • ・試験時間は40分で、時間的に余裕がまったくない。
  • ・重大欠陥が1つ、または軽欠陥が3つ以上で不合格と厳しい。
  • ・最近合格率は約70%と高い。
  • ・出題は候補問題13問のうちの1問が出題される。
  • ・作業スペースがめちゃくちゃ狭い。

 

実技試験はいかに効率良く短時間で、なおかつ減点対象とならずに作る事ができるかが、合格・不合格の分かれ道となります。
私は候補問題13問を3回ずつ作り、最終的には30分で作れるようになりました。
私の練習方法やテクニックを紹介していますので、参考にしてみてください。

 

候補問題

技能試験は、事前に公表されている『13問の候補問題』の中から1問が出題されます。
製作に時間のかかる問題から、比較的楽に短い時間で製作できる問題と様々です。
問題は公表されますが、『施工条件』は試験当日まで公表されません。
参考書も仮定で『施工条件』を設定しているので、参考書の丸暗記はしないでくださいね。

 

★「電気技術者試験センター」平成28年(2016年)技能試験 候補問題13問へ★

 

練習前準備

勉強を始めるにあったって準備しなければならないのが、

  1. 参考書(3冊)
  2. 工具
  3. 材料

が必要となります。

 

■おすすめ参考書(3冊)
技能試験の為に私が実際に買った3冊の参考書を紹介します。
「お金もかかるし、1冊でいいんじゃないの?」
と言う方も多いと思いますが、3冊購入することをおすすめします。
理由はビックリするほど、参考書によって作り方の説明が違います。
3冊買って自分にあった作り方を身に付ける事が、上達への近道へとなります。
画像をクリックすると通販のページへ移動して購入できます。近くに大きな専門書の本屋さんがない方は、ご利用ください。

  • 価格:1,200円(税抜)
  • 第二種電気工事士技能候補問題の解説(2017年版)(黒本合格シリーズ)
  • 著者/編集:一般社団法人日本電気協会
  • 出版社:オーム社
  • ※定番中の定番。解りやすいので、この本は絶対買っておきましょう!
  • 価格:2,200円(税抜)
  • タイトル:第二種電気工事士技能試験イラストAtoZ 平成29年版
  • 著者/編集:電気工事士問題研究会
  • 出版社:電気書院
  • ※最終的にこの本の作り方をメインとして、技能試験に合格しました。
  • 価格:1,900円(税抜)
  • タイトル:第2種電気工事士技能試験すい~っと合格(2017年版)
  • 著者/編集:藤瀧和弘
  • 出版社:ツールボックス、オーム社
  • ※「複線図練習帳」を活用しました。薄くて便利です。

 

 

■おすすめ工具

技能試験には、「指定工具」という物があり、最低7つの工具を自分で用意するように指定されています。

  1. 【 電工ナイフ 】被覆のはぎ取り
  2. 【 ペンチ(呼び175mm)】被覆のはぎ取り、輪作り
  3. 【 圧着ペンチ 】リングスリーブの圧着
  4. 【 プラスドライバ 】ねじ止め
  5. 【 マイナスドライバ 】器具取り付け
  6. 【 ウォータポンププライヤ 】ボックスコネクタ取り付け
  7. 【 スケール 】ケーブル長さ測定

以上が最低限の指定工具ですが、正直いってこれだけでは合格できません!
ケーブルや電線の被覆のはぎ取りに電工ナイフを使うようになっていますが、電工ナイフで被覆を剥いでいたら時間が足りなくなってしまいます。
普段から仕事で電工ナイフで皮むきをしている人ならまだしも、素人では絶対無理です。
被覆はぎは、ケーブルストリッパーを使いましょう!!
上記の7つの工具は最低限用意する物で、増やしてもかまいません。
ただあまり増やしすぎても、作業机がめちゃくちゃ狭いので邪魔になります。
最低限の工具だけにしましょうね。

 

ということで、私が技能試験の時に使った工具セットを紹介します。
ケーブルストリッパーは、やっぱり「ホーザン」です。
試験会場でもほとんどの人が「ホーザン」のケーブルストリッパーを使っていました。
ホームセンターなどでは買えないので、下記の画像をクリックして通販をご利用ください。
あと筆記試験の合格後に買おうと思っていると売り切れてしまう可能性がありますので、お早めにお買い求めください。

 

  • 価格:9,630円(税抜)
  • 工具名:HOZAN(ホーザン)[DK-18] 電気工事士技能試験工具セット
  • 販売先:(株)イーデンンキ
  • ※この工具セット+ニッパー(100円ショップ)があれば、工具は完璧です。
  • 価格:339円(税抜)
  • 工具名:HOZAN(ホーザン)[P-925]合格ゲージ
  • 販売先:(株)イーデンンキ
  • ※VVFストリッパーの補助部品です。これは買わなくてもいいかも・・・
  • 価格:478円(税抜)
  • 工具名:ホーザン(HOZAN)[P-926]合格クリップ(10個入)
  • 販売先:(株)イーデンンキ
  • ※私は買いましたが、試験では使いませんでした。

 

■おすすめ材料

材料を一から自分でそろえていたら時間がかかってしょうがありません。
また大きなホームセンターでも売っていないケーブルなどもあります。
私もいろいろ苦労して調べ、材料の量と値段をいろいろ比較して選んだ通販先を紹介します。
2回分ぐらいの量が入っています。3回練習するにはケーブルが足りなくなるので、ホームセンターでケーブルだけは買い足しました。
下記の画像をクリックすると私の買った通販ページへ移動します。是非、ご利用ください。

  • 価格:13,500円(税込)
  • 工具名:平成28年度 第二種電気工事士技能試験材料セット
  • 販売先:FA ubon
  • ※材料もたくさん入っていて、価格も安くおすすめです。

 

 

はじめに

技能試験の練習を始める前に、意識しておいて欲しい事があります。
『いかに効率良く、短い時間で減点されない方法で作るか』
これを常に頭に入れて、練習を重ねてください。
私の感想は、筆記試験に比べると技能試験の方が大変だと思います。
「時間がない、1つのミスで不合格になる、作業スペースが狭い。」
まさに3重苦です。
あと先程「減点されない方法」書きました。「正確に作る」とは書きませんでした。
理由は、参考書どおり基本に忠実に作ると覚えることも多くなりますし、時間もかかってしまいます。
もちろん基本は大切なので最初のうちは参考書の基本どおり作り、ある程度慣れてきたら「減点されない方法」で、時間の短縮を目指して練習をしていきましょう。
練習の時に40分内で作れても、本番は緊張もしますし、環境も違います。
普段の練習の時から、少しでも時間短縮ができるように工夫をしておくことが重要です

 

 

複線図の練習方法

技能試験を受けるにあたって、まず最初に勉強しなければならないのが複線図です。
参考書などで勉強すれば、理解するのはさほど難しくはありません。
ただ複線図も「書ければいい」ではなく、「いかに早く書けるか」が重要となってきます。
時間を計り、練習することをおすすめします。
「40分のうちの1分2分長くかかっても、関係ないでしょう。」
と思う方もいると思いますが、違います。
試験が始まって2分ぐらい経つと、みんな一斉にに工具を持ち出しバタバタ音がします。
そうすると「出遅れている!」とものすごくあせります。
ここであせって間違えてその複線図を基に作ると、それで不合格となってしまします。
あせってつまらないミスをしない為にも、時間を意識した早く書く練習をしましょう。
私は会社の昼休みを利用して各複線図を繰り返し(10回ぐらいずつ)練習し、最終的には2分で書けるようになりました。

 

試験では色付きのボールペン等も使えますが、私はシャープペンのみで書くことをお勧めします。
見やすくなり間違いは少なくなるかもしれませんが、ペンを持ち替えたり、芯を出しなおしたり、落としたりと時間をロスします。
黒一色でも、そんなに間違うことはないので、シャープペンで十分対応できます。

 

最後に私が試験の時に書いた複線図を載せておきます。
練習の時はもっと綺麗に上手にかけたんですが、緊張のせいでこんなになってしまいました。

複線図-写真

 

        
  • 矢印数字:ケーブルの切断寸法
  • N、L:接地、非接地区分
  • W、B:接地、非接地区分
  • 丸 印:注意事項
  • ・2.0 ⇒ 電線太さ
  • ・E19 ⇒ 電線管
  • ・ 枠  ⇒ 埋込連用取付枠

 

 

 

「ケーブルの切断長さ」、「太さ」なども書き込んでいます。
これは作り始めたら、
「できるだけ余計な事を考えないですむように」
「間違えそうな箇所は、丸印で囲んでミスを防止する」
を意識して書いた複線図の書き方です。
また時間短縮や見易くする為に、余計な事は極力書かないようにしました。

 

 

候補問題作製の練習方法

それでは、候補問題の練習方法の説明にはいります。
まず最初にやって欲しい事が「ユーチューブ」で候補問題作製の動画で見て、どんなもんかをイメージしてください。
ユーチューブの検索の所で「第二種電気工事士 技能」と入力して検索し、できれば時間を計って実際の試験を意識している動画がおすすめです。

 

■ スケジュール

スケジュールですが、「3ヵ月間」すなわち筆記試験の1ヶ月前から始めます。

 

●最初の1ヶ月目
複線図もこの時期からはじめるので、まだ解らないし書けません。なので、
『とりあえず参考書を見ながら1つ候補問題を作ってみましょう!』
筆記試験の勉強方法でも書きましたが、いろいろ練習してから作り出すのではなく、まず1つ作って自分の今の実力を知ることが大切です。
そうすれば、「何をやらなければならないか」が見えてきます。
また使った電材のあまりを利用して、工具の使い方や輪作りなどの練習をしましょう。
あと複線図がまだ書けなくても、「1週間に2課題」を作っていきましょう。
私はサラリーマンなので、土曜日に1課題、日曜日に1つ候補問題作製を毎週作って行き、テレビを見ながら輪作りなどの練習をしました。
あと早く帰れた日や休みの日の隙間時間を利用して、参考書を読み勉強しました。

 

●2ヶ月目
この期間(試験の2~1ヵ月前)は、複線図を書き、実践形式で

  •  ・間違えずに正確に作る
  •  ・時間内に作り終える

この2つを意識して繰り返し練習します。
根本的な話ですが時間内に作り終えれなければ、どんなにうまく作れても「不合格」決定です。

 

●3ヶ月目
この期間(試験の1ヵ月前~試験日)は、最終の詰めの作業になります。

  •  ・複線図を2分以内に書く
  •  ・候補問題を30分以内に作り終える
  •  ・考えられる試験当時のミスと対処方法を考える

意外と他の受験生がやっていないのが、最後に書いた「ミスと対処方法」です。
本番は緊張します。練習の時には考えられないミスをすることもあります。
例えば、
「ケーブルの切断寸法を間違えて、切ってしまった・・・」
「リングスリーブを間違えて圧着してしまった・・・」
などなど他にもたくさんありますが、みなさんはどおします?
事前に対処法を考えていれば、時間のロスはありますが、精神的なパニック状態は防げます。
一発勝負の試験なので、「ミスと対処方法」も念入りに準備しておきましょう。

 

■ 勉強時間
私はサラリーマンなので、土日の休みの日しか練習はできませんでした。
最初の1ヵ月半は、土日に各1つ候補問題、
1ヵ月半前ぐらいからは、土日に各2つ候補問題
を作りました。

 

■ 達成目標
繰り返しになりますが、どの候補問題が出題されても途中で失敗しても、

  •  ・複線図を2分以内に書く
  •  ・候補問題を30分以内に作りあげる

となります。

 

 

最後に

これで技能試験の練習方法の紹介を終わります。
本番では、かなりの緊張感があります。
私も練習の時には一度もなかった、「輪作り部分の被覆の挟み込み」をやってしまいました。
予期していない事が起きると、頭が一瞬で真っ白になります。
「切って作り直すか、時間があるか、そのままにするか、手直しですますか」
など、いろいろ頭に浮かびます。
ただ一つだけ言えるのが、
「どんなことがあっても、最後まで完成させること」
です。
完成しなければ、採点さえしてもらえません。
みなさんもあきらめずにがんばって、合格できることを祈っています。